Varech comestible blanc
专利摘要:
公开号:WO1991017674A1 申请号:PCT/JP1991/000611 申请日:1991-05-08 公开日:1991-11-28 发明作者:Shuhachi Kiriyama 申请人:Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd.; IPC主号:A61K36-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 [0002] 白色海苔 [0003] 技術分野 [0004] 本発明は, ァマノ リ属に属する海藻を処理して得られる白色海苔, その製造法, 中間産物と しての紅紫色海苔, これら紅紫色海苔や白 色海苔を含有する組成物等に関する。 [0005] 背景技術 [0006] 海苔は, 紅藻植物門アマノ リ属に属する海藻を食用と したもので あって, 古来よ り東洋, 殊に日本において, 独得の風味を有する食 品と して好まれ摂取されている。 [0007] 近年, 海苔はその養殖技術, 加工技術が著しく進歩し, その生産 量が年々増大している。 しかし, 食品用途と しては依然と して巻寿 司用材料などが大部分を占め, その消費の延びが停滞しているため 生産過剰の傾向にあり, '消費拡大をはかるための新規用途の開発が 急務とされている。 [0008] 海苔は黒紫色を呈し, また, 黒紫色を呈するものが風味などの食 感ゃ美観の点で良質とされている。 海苔が, 色素と して緑色を示す クロロフィル (葉緑素) , 黄色〜赤紫色を示すカロチノィ ド ( /3 — カロチンなど) , 桃色を示すフィ コエリ ト リ ンや青紫色を示すフィ コシァニンを含むこ とはよ く知られており, これら色素の複合した 色と して黒紫色を呈している。 [0009] しかしながら, このような黒色系の食品ないし食品成分は, これ を飲食物や嗜好物に加えたり, これを用いて調理すると, これら飲 食物, 嗜好物や調理品の色感ないしは美観を損ねる場合が多く, そ の食品用途が極めて限定される欠点がある。 [0010] —方, 栄養学や医学的見地から食物繊維 (ダイエタ リファイバー) が種々の生理的機能を有し, 栄養素に劣らない重要な食物因子であ ることが認められ, 海藻の食物繊維についても関心が高まっている。 海苔がコ レステロール低下作用を有するこ とは公知であり, 特開 昭 5 8 - 1 5 0 5 1 5号公報には海苔を粒状形態と して生体内コ レ ステロール低下を目的と した健康食品が開示されている。 また, ァ マノ リ属に属する海藻から得られたボルフイ ラ ンを主成分とする水 溶性画分が肥満抑制効果の他, 腹腔内脂肪, 血中 ト リ グリセライ ド, 血中コ レステロール, 血糖等の増加を防止する効果を有することも 公知である (特開昭 6 2 — 4 2 8号公報参照) 。 [0011] さらに, 本発明者は先に海苔が高中性脂肪血症の予防, 治療に有 効であることを確認し, 特許出願した (特願平 2 — 8 0 5 0号参照) 。 [0012] このような海苔が有する優れた生理的機能を有効に発揮させるた めには, 海苔を多量に含有させることができる飲食物あるいは嗜好 品, 殊に, 日常多量に摂取される主食品などに加え, これらの食品 を継続的に摂取させる方が好ま しい。 [0013] しかしながら, 海苔をこのような日常食品にそのまま混合成分と して加えることは. 食品の美観を損ねるなど前記理由により困難で あった。 また, 西洋では, ワカメなどの非黒色系の海藻とは異なり, 海苔が黒紫色を呈する食品ないしは食品成分であるが故に好まれな い。 技術的課題 [0014] 本発明者は, かかる事情に鑑み, 海苔を無色化ないしは白色化す るこ とにより上記欠点を克服し, 用途拡大を図ることに着目 した。 海苔を無色化ないしは白色化したという実例はこれまで知られて おらず, わずかに他の海藻, 具体的には寒天やふの りの原料である ォゴノ リを次亜塩素酸ソーダ, 苛性ソーダ, 塩素などを用いて化学 的に漂白することは公知である (特開昭 5 0 — 1 3 4 9 0 0号公報, 特公昭 5 4 — 6 6 2 2号公報等参照) 。 しかし, この漂白方法は海 藻中に含まれる有効成分をずたずたに分解してしまうばかりでなく, 各種の未知化合物が酸化反応で生成するのでこの生成物が無害であ る証明が必要であり, 飲食物, 嗜好品あるいは医薬品と して提供す る上で好ま しい方法とはいえない。 発明の開示 [0015] 本発明者はこのような技術水準下に. 化学的漂白によらない温和 な手段で海苔の色素を除去する方法について研究したところ, 水溶 性色素除去の水処理, 脂溶性色素除去の有機溶媒処理を単に組合せ て実施しても前記フィ コエリ ト リ ンゃフィ コシァニンなどのフィ コ ビリ ン類色素などが蛋白に強固に結合しているためか除去できない ことを知り, 更に鋭意研究した結果, アマノ リ属に属する海藻をプ 口テアーゼで処理する工程と, 有機溶媒又は含水有機溶媒で処理す る工程とを任意の順序で組合せることにより, 色素を除去した白色 海苔が得られることを知見して本発明を完成させるに至った。 [0016] すなわち, 本発明は白色海苔, 殊にアマノ リ属に属する海藻をプ 口テアーゼで処理する工程と, 有機溶媒又は含水有機溶媒で処理す る工程とを任意の順序で組合せて得られる白色海苔に関する。 [0017] また, 本発明は前記工程の任意の順序の組合せからなる前記白色 海苔の製造法に関する。 また, さらに本発明は製造法の一つを実施 した際に中間産物と して得られる紅紫色海苔に関する。 さらに, 本 発明はこれら白色海苔, 紅紫色海苔の食品と しての使用, あるいは これらを含有する飲食物, 嗜好物の組成物や白色海苔の医薬組成物 に関する。 [0018] 以下, 本発明の白色海苔につき詳細に説明する。 [0019] 本発明において 『白色海苔』 とは, ァマノ リ属に属する海藻から 脱色処理して製造されるものを意味する。 従って, 表現上色素を除 去したことを表わす脱色海苔と同義であり, あるいは色素がないこ とを表わす場合の無色海苔と換言されうるものであるから, これら の表現をも含む海苔と解されるべきである。 [0020] また, 本発明のプロテアーゼ処理, 有機溶媒又は含水有機溶媒処 理を適用 して製造される白色海苔は, 適用順序によっても若干異な るが, 淡いベージュ色乃至白色あるいは淡い黄色乃至白色を呈する ものであるから, 完全な白色であるものに限定されず, これら淡い ベージュ色や淡い黄色を呈するものも本発明の 『白色海苔』 に包含 されるものと解されるべきである。 さらに, 軽い精製度においては これら淡いベージュ色や黄色が若干濃く なつたり, 淡い草色, 淡い 紅紫色となる場合もあり, このような色の海苔も本発明に含まれる。 殊に, 本発明の白色海苔は, プロテアーゼ処理, 有機溶媒又は含水 有機溶媒処理して得られるものであり, 食物繊維含量が原材料の海 藻より も リ ッチになり, 蛋白質含量が少なく なる。 従って, 本発明 の 『白色海苔 J は, これら食物敏維含量, 蛋白質含量によっても特 定することができ, 食物繊維含量としては 5 0 %以上, 至適には 6 0 %以上であり, 蛋白質含量としては 2 5 %以下, 至適には 2 0 %以 下のものが含まれる。 [0021] 本発明白色海苔の製造原料である Γアマノ リ属に属する海藻』 と は, いわゆる 「海苔」 と呼ばれる一群の食用海藻の全てをいい. 特 に好適なものと してはアサクサノ リやスサビノ リが挙げられる。 こ の 『ァマノ リ属に属する海藻』 は, 生海苔 (海苔原藻) のみに限定 されるものではなく, 本発明方法を適用して色素を除去することが 可能な海苔加工品をも含むものであり, 原藻を漉き乾燥したいわゆ る 「干海苔」 (板状であるので板海苔とも称される) , 干海苔を焦 がさないように焼いたいわゆる 「焼海苔」 , 市販の 「乾燥ばら海苔」 (手で揉み, 粉末になる海苔) , 干海苔, 乾燥ばら海苔や生海苔の 凍結乾燥品などを粉末化した 「海苔粉末」 , その他の加工品の全て を含むものである。 好適なものと しては, 生海苔, 干海苔, 乾燥ば ら海苔や海苔粉末が挙げられる。 [0022] 本発明に用いられる Γプロテアーゼ』 は, プロテアーゼであれば いずれも色素を除去することが可能となるが, ペプシンや ト リプシ ンなどのェンドぺプチターゼでは完全に脱色することは困難なので, ペプチ ド鎖を細かく分解するェキソぺプチダーゼがよ り好適であり, と りわけペプチ ド鎖を非常に細かく 分解するエン ド型, ェキソ型の 両者を含む微生物プロテアーゼが相対的に極めて短時間に色素を除 去する上で好適である。 そのよ うなプロテアーゼと しては具体的に は, バチルス リ ケニホル ミ ス (Bacillus lichenif ormis ) の プロテアーゼ ( P— 3 9 1 0 シグマ社) , P— 5 3 8 0 (シグマ 社 ; 微生物名は不明) ゃァスペルギルス オリザェ (Aspergillus oryzae) , ァスぺノレギノレス サイ トイ (Aspergillus saitoi ) , サ ッ カ ロ ミ セス ノレ一フ ィ ー ( Saccharomyces rouxii ) , サ ッカロ :;セス セレヒジァェ (Saccharomyces cerevisiae , カ ンジダ クノレセィ (Candida krusei ) , バチルス ズブチ リ ス (Bacillus subtillis) , ストレプト ミセス グリセウス ( S treptomyces gnseus ) , ス ト レ 7" ト コ ッ カ ス フ ク チス 、 Streptococcus lactis ) , ラ ク トバチルス デルブルエキー ( Lactobacillus delbruekii) , ラク トノくチノレス フレビス (Lactobacillus brevis) , ロイコノス トク メ rンテロイァス (Leuconostoc mesenteroides )' , ロイ コ ノ ス ト ク チ ト ロ; ^ソレム ( Leuconostoc citrovorum ) 等の微生物のプロテアーゼが好適である。 [0023] なお, 微生物そのもの, その粗酵素なども用いるこ とができるが, 精製プロテアーゼがよ り好適である。 これらの酵素の中でも前記 P - 3 9 1 0 , P— 5 3 8 0などの食物繊維定量用と して市販されて いる微生物から抽出 した酵素が, 色素を除去する上でも っ と も有利 である。 [0024] また, 有機溶媒又は含水有機溶媒で処理する工程に用いられる有 機溶媒と しては, エタノ ール, プロパノ ール, イ ソプロパノ ールな どのアルコール, アセ ト ン, メ チルェチルケ ト ンなどのケ ト ン類等 水に可溶な有機溶媒や, ジク ロロメ タ ン, ジク ロロェタ ン, ク ロ 口 ホルム, 四塩化炭素, ベンゼン, トルエン, キシレンなどの非極性 有機溶媒など, 海苔に含まれる脂溶性色素を処理工程で溶出 しう る 有機溶媒の全てが挙げられる。 殊に, 水に可溶な有機溶媒. 中でも エタノールが, 本発明の白色海苔を製造する上で最も有利である。 [0025] 本発明の白色海苔を製造するには, ァマノ リ属に属する海藻を, ( 1 ) プロテアーゼで処理する工程, [0026] ( 2) 有機溶媒又は含水有機溶媒で処理する工程, [0027] を, 任意の順序で組み合せて脱色処理するこ とによ り行われる。 特にプロテアーゼで処理する工程は, 原材料の水懸濁液をプロテ ァーゼで処理し, 蛋白質を分解させて水溶性色素の全てを溶出させ るのが好ま しく, また有機溶媒で処理する工程は, 原材料を有機溶 媒又は含水有機溶媒中に加えて処理し, 原材料中に含まれ溶出可能 な脂溶性色素を溶出させるのが好ま しい。 [0028] 中でも, 本発明の白色海苔の製造法と しては, [0029] A. ァマノ リ属に属する海藻の水懸濁液をプロテアーゼで処理し, 次いで [0030] B. この処理液を, 水に可溶な有機溶媒に加えて処理し. [0031] 析出する全固形物を分取するか, 又は [0032] B ' ァマノ リ属に属する海藻を, 有機溶媒又は含水有機溶媒中に 加えて処理して, 固形物を分取し, [0033] A. 得られた紅紫色海苔を水に懸濁し, その水懸濁液をプロテア一 ゼで処理し, 次いで [0034] B. この処理液を, 水に可溶な有機溶媒に加えて, 処理し, 析出する全固形物を分取する方法が, 有利である。 [0035] すなわち, 上記 A→B法は, この 2工程のみで海苔に含まれる全 ての色素を一挙に除去することが可能であり, また後者の B '→A →B法は, 最終製品の色がより白色になるという点において有利な 方法である。 しかも, 上記 A→B法は, 米国公定分析化学者協会の 公定分析法, 第 15版, 第 1 105〜 1 106頁 (1990) [OFFICIAL METHODS OF ANALYSIS OF THE ASSOCIATION OF OFFICIAL ANALYTICAL CHEMISTS, Kenneth Helrich 編集] の 9 8 5 . 2 9酵素重量法による食品中の総食物繊維定量法 を改変したものに当り, 得られた白色海苔には水溶性食物繊維及び 水不溶性食物繊維の全量が含まれているこ とになり, 食物繊維バラ ンスに優れた白色海苔が得られる点においても有利である。 [0036] 以下, A→ Bあるいは B ' → A→ Bの方法につき詳述する。 [0037] A工程に付される原材料のァマノ リ属に属する海藻は, プロテア一 ゼ処理を効率的に行なわせるため, できるだけ細かく粉砕したもの が好適である。 [0038] プロテアーゼ処理は, プロテアーゼの活性を維持, 増強させるた めに. 定められた p H条件下にイ ンキュベー トするのが好ま しい。 p Hは, 6〜8 . 5の中性乃至弱アルカ リ性, 殊に 7〜8が有利で あり, プロテアーゼによる蛋白質分解の進行に伴って酸側に傾く の で, 水酸化アンモニゥム, 水酸化ナ ト リ ウムなどのアルカ リを滴下 して調節するか, 緩衝液中で処理すると有利である。 このような緩 銜液と しては, ト リス塩酸緩衝液やリ ン酸, クェン酸, アミ ノ酸, 炭酸, ホウ酸, バルビツール酸などの緩衝液が挙げられる。 [0039] イ ンキュベー トは, プロテアーゼの活性を失わせるこ とな く . む しろ好適な範囲に維持あるいは増強させるため, 定められた温度範 囲で撹拌下に行うのが好適である。 温度条件は, 用いられるプロテ ァーゼの種類によっても異なるが, 3 5〜6 5 °Cの範囲内で特定の 温度範囲に維持するのが好ま しい。 例えばプロテアーゼと して P — 5 3 8 0を用いた場合には 5 5〜6 5 °C, 至適には 6 0 °Cに維持す るのが有利である。 なお, 原材料の海藻水懸濁液は予め余熱をかけ て, 特定温度に設定しておく のが好ま しい。 [0040] イ ンキュベー トの時間は, プロテアーゼの種類, 温度など種々の 条件によって異なるが, P— 5 3 8 0を用い 6 0 °Cでイ ンキュベー トするときは 1 5 0〜2 5 0分程度が好ま しい。 [0041] なお, 海藻とプロテアーゼの使用割合は, 3 0 0 : 1乃至 1 0 0 : 1程度であれば本発明の目的を充分達成するが, この使用割合に限 定されるものではなく, 効率的にプロテアーゼ処理が行なわれれば よい。 [0042] このプロテアーゼを加えてのィ ンキュベー トにより一部色素の脱 色が行なわれ, 水不溶性物質は沈殿した状態になる。 従って, この 沈殿物を一旦濂取し, これに含水有機溶媒を加えることも可能であ るが, B工程の如く イ ンキュベー ト処理液をそのまま有機溶媒 (あ るいは含水有機溶媒) に徐々に加えるのが分取が一度で済み, 操作 上有利である。 有機溶媒は水溶性食物繊維が水可溶有機溶媒を加え ることにより完全に析出するような含水割合となるように設定する のが好ま しく, 水溶性食物繊維を完全に析出させるためには, 最終 有機溶媒濃度を 8 0 %程度に設定するのが有利である。 [0043] 析出処理は常温下で 0 . 5〜 7 日程度の範囲内で行なわれるが, 約 2 4時間程度静置すれば本発明の目的達成には充分である。 [0044] このようにして析出した全固形物は, 必要により A→Bの処理を 繰り返したり, あるいはセロファ ンチューブ, セルロースチューブ, セロフ ァ ン膜, コロジオン膜, 人工の硫酸紙, 天然のボウコゥ膜, うきぶく ろ膜など半透膜を用いる透析, あるいは電気浸透や逆浸透 などにより緩衝液由来の塩を除去する操作を適用した後, 濾過など 通常の操作により分取される。 [0045] 一方, B ' →A→B法は, A— B法に付される原材料として, 了 マノ リ属に属する海藻を, 一旦有機溶媒又は含水有機溶媒で処理し, これら溶媒に可溶な成分を予め除去したものを使用する方法である。 この際に使用される有機溶媒としては, 前記のものと同様の溶媒が 挙げられ, この方法においてもエタノールが最も好適な溶媒の一つ である。 [0046] 有機溶媒処理は, アマノ リ属に属する海藻, 好ま しく はできるだ け細かく粉碎された海苔粉末に好ま しく は 3〜 2 0倍量, 至適には 5〜 1 0倍量の 1 0 0 %有機溶媒を加え, 室温下数時間撹拌し, 固 形物を分取することにより行なわれる。 含水有機溶媒処理は, 同様の原材料である海苔粉末を水, 好ま し く は脱塩水に加え, 必要ならば更に ミ キサーでホモジナイズし, こ の水懸濁液を撹拌下 1 0 0 %有機溶媒中に注ぎ, 室温下一夜程度静 置して固形物を分取して行われる。 この際の有機溶媒の最終濃度は およそ 8 0 %以上が好適である。 [0047] これらの処理は, 固形物を分離後の液体が無色になるまで繰返し て精製度を高めてもよい。 [0048] この方法によって, ク ロ ロフ ィ ル等の脂溶性色素や脂溶性物質が 除去され, 鮮やかな紅紫色を呈する海苔が得られる。 [0049] このようにして, 得られた紅紫色海苔の水懸濁液にプロテア一ゼ を加えて, B→A法と同様に処理するこ とによ り白色海苔を製造す るこ とができる。 [0050] なお, 精製度を高めるために, プロテアーゼ処理あるいは有機溶 媒又は含水有機溶媒処理を何度か繰り返すこ とは自由である。 [0051] このようにして, 色素がほぼ完全に除去された海苔は, 淡いベー ジュ色がかった白色あるいはわずかに黄色味がかった白色ないし白 色の粉末であり, その成分と しては水溶性食物繊維及び水不溶性食 物繊維の全食物繊維やミ ネラルを含んでいる。 蛋白質も幾分含まれ ている。 また, 蛋白質を完全に分解するために更にプロテアーゼ処 理するこ ともできる。 [0052] —方, B ' 工程によって得られる紅紫色海苔は, 鮮やかな紅紫色 を呈し, 美観に優れているばかりでな く, その紅紫色が長期間安定 していて褪色しない利点を有する。 [0053] 本発明には, ァマノ リ属に属する海藻を有機溶媒又は含水有機溶 媒で処理するこ とによって得られるこの紅紫色海苔も包含される。 [0054] 本発明の紅紫色海苔は, 有機溶媒又は含水有機溶媒処理の製法に よって特定されるものであって, 有機溶媒又は含水有機溶媒処理に よって溶出するクロロフィルなどの脂溶性成分を含まない海苔であ る。 これらの有機溶媒又は含水有機溶媒処理は, 前述のとおりであり, これらの処理によ り得られた紅紫色海苔は, 後記実施例に記載のと おり色差計法によって分析された色が紫色の領域に含まれ若干紅が かった色を呈する。 産業上の利用性 [0055] 本発明の白色海苔は食物繊維を多く含み, そのまま通常の食品と して, あるいは健康ないしは機能性食品と して有用である他, 白色 であるから種々の飲食物や嗜好物の食物成分と して, 殊に飲食物や 嗜好物の色感ないし美観を損なわないあるいは着色可能な食品成分 として有用であり, また脂質低下作用を有しており, 高脂血症, 動 脈硬化症等の予防, 治療剤と しても有用である。 [0056] 本発明の白色海苔や紅紫色海苔は, 粉末と して製造されるので粉 末のまま, 食品に供することができるほか健康ないし機能性食品, 種々の飲食物, 嗜好物の食品成分と しても利用できる。 また, 白色 海苔にあってはさらに粉末のまま医薬の用途に用いることができる。 [0057] また, 本発明のこれらの海苔は板海苔の如きシー ト状, 細粒, 顆 粒, 錠剤ないし錠果, カプセル, 固型ルーの如き角状, 海苔佃煮の 如きペース ト状や液状など種々の形状に成形して固型, 半固型, 流 動性の食品や医薬品とすることも可能である。 [0058] シー ト状の食品は, 通常の方法によって製造するこ とができ, 例 えば白色海苔粉末や紅紫色海苔粉末を多価アルコール, 糖アルコー ル, 単糖類, 二糖類やオリ ゴ等の少なく とも 1種からなる系の中で, 必要ならば他の食物繊維, 例えばカラギーナン, アルギン酸, アル ギン酸ナ ト リ ウム, アルギン酸プロ ピレングリ コールエステル, 寒 天, コ ンニヤ クマンナンなどのグルコマンナン, グァ一ガム, ロー カス ト ビーンガム, タマ リ ン ド種子ガム, キサンタ ンガム, ぺクチ ン, キチン質, プルラ ン, シク ロデキス ト リ ン, セルロース, メ チ ルセルロースなどのセルロース誘導体などや, 海苔蛋白, 大豆蛋白, 小麦蛋白, 乳蛋白, 卵白, コラーゲン, 微生物蛋白などの蛋白質又 はその部分加水分解物などを加えて, 均一に混練し, この組成物の 水溶液に必要により他の食品成分例えば醤油, グルタ ミ ン酸ソーダ などの調味料, ごま, しそ, うめ, らつき よ う, ピーナッツ, ァー モン ド, ココア, コーヒー, チ ョ コ レー ト, コ シ ョ ウ, 力ラ シ, 力 レーなどの香辛, 嗜好料, 通常の海苔, わかめ, ひじき, こんぶな どの海藻類, いか, かつを, ま ぐろ, 鮭, 海老, カキ, アサリ など の魚介類, 人参, キャベツ, セロ リ, パセリなどの野菜類, リ ンゴ, オレンジ, ブ ドウなどの果物類などやその他ビタ ミ ン Cなどのビタ ミ ン類, エイ コサペンタエン酸などの脂質, グルタ ミ ン酸, ァラニ ンなどのア ミ ノ酸, 酸化防止剤, 着色料などを混合し, これを板海 苔のようにシー ト状に成形し乾燥することによって得られる。 [0059] なお, 多価アルコールと しては, プロピレングリ コール, グリセ リ ンなどが, 糖アルコールと しては, ソルビッ ト, マルチッ ト, マ ンニッ ト, キシリ ッ トなどが, 単糖類と してはグルコース, フラ ク トース, ガラク トースなどが, 二糖類と しては庶糖, マルトース, ラク トースなどが, オリ ゴ糖と してはガラク トオリ ゴ糖, フラク ト オリ ゴ糖, イ ソマル トオリ ゴ糖, 大豆オリ ゴ糖, コンニヤクオリ ゴ 糖などが, それぞれ挙げられる。 [0060] 種々の飲食物, 嗜好物の食品成分と しては, 多量に添加できる形 状, 例えば粉末, 細粒, 顆粒などであるのが好ま しく , また添加さ れる食品と しては特に限定されるものではないが, 白色海苔の生理 的機能を充分発揮させる目的においては, 白色海苔を多く含有させ ることができるもの, もしく は日常多量に摂取するものが好ま しく, 具体的には穀物, パン類, めん類, パスタ類, バター, チーズなど の乳製品, チョ コ レー ト, おかき, ク ッキーなどの菓子類, 水産ね り製品, 豆腐その他の固型や半固型食品や飲料などの流動性食品な どが挙げられる。 [0061] 一方, 本発明の白色海苔が脂質低下作用を有するこ とは, 以下の 実験によって確認された。 [0062] 白色海苔のコ レステロール低下作用 [0063] 実験例 1 [0064] [実験方法] [0065] 実験動物として, S D系雄ラ ッ ト ( 6週令。 初期体重約 1 5 0 g 前後) を用い表 1 に示す 2 5 %カゼイ ン基本飼料で 8 日間予備飼育 した後に, 平均体重が等しくなるように 3群 (各群 6匹) に分け, 1群はそのままの飼料で, その他 2群は 2 5 %カゼイ ン基本飼料に 食物繊維源と して等量となるように調製した, セルロース ( 5 %) または実施例 4で得られた白色海苔 ( 6. 6 % ) を添加した飼料で 2 1 日間飼育した。 [0066] 表 1 表 1 カゼイン基本飼料の組成 [0067] 組 成 含 量 (%) [0068] カ ゼ イ ン 25 [0069] コ ー ン オ イ ノレ 5 [0070] ミ ネ ラ ル混合物 4 [0071] ビタ ミ ン混合物 1 [0072] コ リ ンク口ライ ド 0.2 [0073] ビタ ミ ン E顆粒 0.1 [0074] 64.7 [0075] 計 100 [0076] [実験結果] [0077] 血漿中のコ レステロール濃度の変化を図 1 に示す。 また各群の体 重変化及び食物摂取量を図 2 に示す。 [0078] 図 2 に示すように各群の体重変化に差はなく, 食物摂取量にも大 きな差はみられなかった。 しかし血漿中のコ レステロール濃度は図 1 に示すように白色海苔添加群が有意に低下しており, セルロース と比較して白色海苔はコ レステロール低下作用に優れる食物繊維で あるこ とが明らかである。 [0079] 実験例 2 [0080] [実験方法] [0081] 実施例 6で得られた白色海苔 ( 5 % ) を添加した飼料で, 実験例 1 と同様に処理し, 1 4 日間飼育した。 [0082] [実験結果] [0083] 血漿中のコ レステロール濃度の変化を図 3 に示す。 また各群の体 重変化及び食物摂取量を図 4 に示す。 [0084] 図 4に示すように各群の体重変化に差はな く , 食物摂取量にも大 きな差はみられなかった。 しかし, 血漿中のコ レステロール濃度は 図 3 に示すように白色海苔添加群が有意に低下しており, セルロー スと比較して白色海苔はコ レステロール低下作用に優れる食物繊維 であるこ とが明らかである。 [0085] なお, 別途行ったぺクチン ( 5 % ) , キ トサン ( 5 % ) 添加群に ついての同様の実験結果と比較したところ, 本発明の白色海苔の方 がコ レステロール低下作用は良好であった。 [0086] 従って, 本発明の白色海苔は脂質低下作用を有しており, 高脂血 症, 動脈硬化症, および関連する諸疾患, 例えば脳梗塞, 一過性虚 血発作, 狭心症, 末梢性血栓および閉塞等の予防, 治療に有用であ る。 [0087] また, 脂質低下作用を有するこ とより, 肥満防止の効果をも期待 される ものである。 [0088] 本発明の白色海苔の製剤は白色海苔の粉末を単味で, あるいは必 要によ り, 他の医薬品殊に食物繊維と配合するこ とによ り生理的機 能を相加又は相乗的に発揮させう る医薬品, 例えばオリ ゴ等などの ビフィズス菌増殖因子などを加え, これに賦形剤, 結合剤, 潤滑剤, その他の添加剤を用いて種々の造粒機で細粒や顆粒, 打錠 · コーテ イ ング機で錠剤と し, あるいは粉末, 細粒, 顆粒をカプセルに充填 してカプセル剤等の形にして使用するこ とができる。 賦形剤及び結合剤等としては例えば, デンプン, アラ ビアゴム, ゼラチン, ソルビッ ト, トラガカ ン トガム, ポ リ ビニルピロ リ ドン などの結合剤 ; 乳糖, 砂糖, コーンスターチ, リ ン酸カルシウム, グリ シンなどの賦形剤 ; ステア リ ン酸マグネシウム, タルク, ポ リ エチレングリ コール, シリ カなどの潤滑剤などを使用するこ とがで きる。 [0089] 投与は経口投与で行なわれ, 投与量は疾患, 症状, 年令によって も異なるが白色海苔粉末として, 成人 1 日当り, 0 . 5〜 5 0 g程 度, 好ま しく は 1 〜 4 0 g程度を継続して摂取する。 [0090] 本発明の白色海苔は水溶性食物繊維, 水不溶性食物繊維 (セル口一 ス, へミセルロース, リ グニンなど) がバランスよく含まれており, より好適な効果が期待できるばかりでなく, 食品とされてきた天然 素材の温和な脱色処理によって製造したものであり, 毒性はない。 [0091] なお, 健康食品乃至機能性食品も, 前記の風味を改善する素材, その他の食品素材を更に添加して同様に調製, 使用できる。 発明を実施するための最良の形態 [0092] 以下に実施例を掲記し本発明を詳細に説明する。 [0093] 実施例 1 [0094] [海苔粉末の調製例] [0095] 海水から採取された原藻アマノ リ (愛媛産) を真水で数分間洗浄 し, 数分間高速脱水する。 脱水後, 3 8〜 4 0 °Cで約 2時間人工乾 燥を行って含水率 1 2〜 1 3 %の干ばら海苔を得る。 このようにし て得られた干ばら海苔を約 5 c m前後の厚さにして約 1 0〜 1 5分 間約 6 0での熱風で乾燥し, 吸湿を防ぐため約 5 c m角のスク リー ンを通過させるパワー ミルで処理し, さらに連続して約 1 m mスク リーンを通過させるサンプルミルで処理して海苔粉末を得る。 [0096] 得られた海苔粉末は, ポリ容器に充填し, 乾燥剤キャ ップをして 保存する。 [白色海苔の製造例] [0097] (試薬及び試料) [0098] ( 1 ) アマノ リ乾燥粉末 1 0 0 0. 3 5 g [0099] ( 2 ) リ ン酸緩衝液 ( 0. 0 5 M ; p H 7. 4 ) 2 7 0 リ ツ トル [0100] リ ン酸一水素ナ ト リ ウム 1 2水和物 2 6 1. 1 3 g リ ン酸二水素ナ ト リ ウム 2水和物 2 6. 6 8 g 脱塩水 2 リ ッ トル [0101] これを p H 7. 4〜 7. 5に調整した後脱塩水で 1 8 リ ッ トルに希 釈。 この作業を 1 5回繰り返し 2 7 0 リ ッ トルのバッ フ ァ'を作成。 [0102] (3 ) プロテアーゼ 5 g [0103] N o . P - 5 3 8 0 ( Sigma Chemical Co. Ltd ) [0104] [処理方法] [0105] ① ァマノ リ乾燥粉末 2 0 0 gを 1 5 リ ツ トル容の大型容器にとり, リ ン酸緩衝液 1 0 リ ツ トルを静かに加えた。 大型容器を 6 0 の恒 温槽に浴させ, 溶液を 1時間撹拌し, 溶液の温度が 5 5〜 6 0 °Cに なつてから, プロテアーゼ N o . P— 5 3 8 0 l gをリ ン酸緩衝 液 2 0 m l に溶解した溶液を加え, さ らに 3時間撹拌しながらイ ン キュペー ト した。 この際 2 0分毎に溶液温度を測定し, 5 5〜 6 0 °Cの範囲内にあることを確認した。 [0106] 6 0 リ ッ トルの大型容器に 1 0 0 %エタ ノ ール 4 0 リ ッ トルを予 め入れておき, この中にイ ンキュベー ト終了液を撹拌下に徐々 に加 え, 2 4時間静置した。 [0107] 析出した固形物を減圧下に濾過し, 得られた固形物を 7. 5 リ ツ トルの 8 0 %エタ ノ ールに入れ数時間撹拌して濾過する作業を 3回 繰り返し, 7. 5 リ ッ トルの 8 0 %エタノールを入れて撹拌後固形 物を濾取した。 [0108] ② ①の処理をさ らに 4回繰り返し, 合計 1 0 0 0. 3 5 gのアマ ノ リを処理して, 集め, これを 3 6時間振盪後濾取し, 7. 5 リ ツ トルの 8 0 %エタノールとともに数分間撹拌, 濾取する作業を 3回 繰り返し, 7. 5 リ ッ トルの 8 0 %エタノールを入れて撹拌し 6時 間振盪後静置した。 [0109] ③ ②の処理液を 1 0 0 %エタノール, アセ トン各 6 リ ッ トルで振 盪, 濂過し, 得られた固形物を一夜風乾してアセ ト ンを完全に飛散 させて淡いベージュ色〜白色の海苔粉末 6 5 0. 0 gを得た (単純 回収率 6 5 %) 。 [0110] このものの 0. 5 g X 2点についてゲルダール法によ り蛋白質含 量を測定したところ 6. 1 8 %であった。 なお, 原料の海苔粉末の 組成を分析したところ 3 6. 5 %であった。 従って, 本白色海苔は 総食物繊維の含量が多く, 蛋白質の幾分かは残ることが確認された。 実施例 2 [0111] 実施例 1 の処理方法①において. アマノ リ乾燥粉末 1 0 gを容器 にとり, 脱塩水 4 0 0 m l を加え, 水浴中で加熱 ( 6 0 °C) し, 1 N 水酸化アンモニゥムを用いて p H 7. 8に調整し, これにプロテア一 ゼ N o . P— 5 3 8 0 5 0 m gを 0. 0 8 Mリ ン酸緩衝液 p H 6. 0 5 m 1 に溶解したものを加え, 加熱して 6 0でに保ちながら, 撹拌下 2時間イ ンキュベー ト した。 なお, この反応の際 p Hが反応 の進行と共に低下するので p H 7. 8付近を保持するため I N水酸 化アンモニゥムで調整した。 [0112] 次いで実施例 1 と同様に処理し (但し, 洗浄は 8 0 %エタノ ール で 3回. 1 0 0 %エタノールで 2回, アセ ト ンで 1 回で, 容量は 1 〜 2 リ ッ トルを 1 回の目安と した) , 白色海苔を得た。 [0113] このものの分析結果を表 2に示す。 このものの色は, 色差計法に よる色の分析結果より, 淡いベージュがかった白色乃至白色を呈す るものである。 また, この物の食物繊維量は 6 3. 7 %である。 実施例 3 [0114] ( 1 ) アマノ リ乾燥粉末 3 0 0 gを大型容器にと り, 脱塩水 1 0 リ ッ トルを加え, ミ キサーでホモジナイズした。 このものをプロペラ 撹拌している 1 0 0 %エタノール 4 0 リ ッ トルの中に少しずつ注ぎ 入れ, 室温下一夜静置した。 エタノール処理液を濾紙 N o . 2を用 いて吸引濾過し, 8 0 %エタノールで 2回, 1 0 0 %エタノ ールで 1 回, アセ ト ンで 1 回洗浄し, 風乾すると鮮やかな紅紫色海苔が得 られた。 このものの分析結果を表 3 に示す。 [0115] この分析結果からも明らかなように, ク ロロフィ ルなどの脂溶性 成分が除去されている。 また, このものは, 7 ヶ月間室温下で保存 しても変色しないこ とが確認された (測定結果は L 5 4. 2, a 1 6. 6 , b 一 4. 6 ) 。 不安定なク ロロフ ィ ルが抜け, 他 の色素は安定であったためと考えられる。 [0116] ( 2 ) このようにして製造された紅紫色海苔を原料と して, 以下実 施例 1 と同様にして白色海苔を得た。 [0117] 実施例 4 [0118] アマノ リ乾燥粉末 1 0 gを用いて P— 5 3 8 0を 0. 0 5 Mリ ン 酸緩衝液 1 m 1 に溶解した他は, 実施例 1 と同様に処理して得た白 色海苔を, セルロースチューブを用いて流水で透析し, 凍結乾燥し て, 脱塩した白色海苔を得た。 [0119] このものの灰分は原料白色海苔が 2 8. 1 %であるのに対し, 5. 9 %であった。 またゲルダール法による蛋白質含量は 7. 0 %であ つす:。 [0120] また, この白色海苔を実験例 1 において薬理試験に供した。 [0121] 実施例 5 [0122] 0. 1 N水酸化ナ ト リ ウムを用い, p Hスタ ツ トによ り p H 7. 8に調整した他は実施例 2 と同様に処理して白色海苔を得た。 この もののゲルダール法による蛋白質含量は 7. 5 %であり, また, 灰 分は 6. 2 2 %であった。 実施例 6 [0123] ( 1 ) 脱塩水を用いずに, 1 0 0 %エタノールのみで処理し, 1 0 0 %エタノールで 3回, アセ ト ンで 1 回洗浄した他は実施例 3 ( 1 ) と同様にして紅紫色海苔を得た。 [0124] このものの分析結果を表 3 に示す。 また, このものと同様に製造 した紅紫色海苔を 2 ヶ月間室温に保存したものの分析結果を表 3 に 示す。 色の変化はほとんど見られなかった。 [0125] ( 2 ) 上記紅紫色海苔を用いて実施例 3 ( 2 ) と同様にして白色海 苔を得た。 このものの分析結果を表 2に示す。 このものの色は, 色差計法に よる色の分析結果に示されるようにわずかに黄色がかった白色乃至 白色を呈する。 [0126] 得られた白色海苔を実験例 2において薬理試験に供した。 [0127] 2 白色海苔の分析結果 [0128] [0129] 注 1. 窒素 · たんば く 質換算係数 ; 6.25 [0130] 注 2. 1 00 - (水分 +蛋白質 +脂質 +雄維 +灰分) 注 3. 酵素重量法 (A 0 A C法) によ る。 3 紅紫色海苔の分析結果 [0131] [0132] 注 1. 窒素 · たんば く 質換算係数 ; 6.25 [0133] 注 2. 100 - (水分 +蛋白質 +脂質 +織維 +灰分) 注 3. 酵素重量法 (AOAC法) によ る。 実施例 7 [0134] 前記の実施例 1 で得られた白色海苔粉末 2 0重量物と小麦粉 8 0 重量部とを混合し, 砂糖 3重量部, 食塩 2重量部, シ ョ ー トニング 3重量部を加え, 水 5 0重量部を加えながら混捏する。 これに, 酵 母 2重量部を水 6重量部に溶解して加えよ く混捏し, 得られた生地 を約 2 8 eCで 2時間発酵させ, ガス抜き し, さらに発酵を続け, 適 当な大きさに分割する。 これをプルーフイ ングし, 整形して型に入 れ, 2 0 0〜 2 8 0 eCで焙焼して多量の白色海苔入りパンを得た。 パンの色は通常のパンと変らなかった。 [0135] 実施例 8 [0136] 小麦粉 1 6 0重量部, 食塩 4重量部及び前記の実施例 1 で得られ た白色海苔粉末 1 0重量部に水 3 2重量部を加えて混捏し, 得られ た麵生地を麵帯機により圧延し, 切出機によって麵線に切出し, 乾 燥を行って白色海苔入り麵を得た。 麵の色は白色海苔を入れない場 合と変りなかった。 [0137] 実施例 9 [0138] 小麦粉 1 0 0重量部, 砂糖 5重量部, ショー トニング 1 0重量部, 実施例 1 の白色海苔粉末 2 0重量部, 重曹 0 . 4重量部, 炭酸アン モニゥム 0 . 6重量部, 食塩 0 . 5重量部に水 1 8重量部を加えて 混捏し, 成型し, 1 5 0〜 2 5 0 °Cで焼成を行って白色海苔入り ビ スケッ トを得た。 製品は通常のビスケッ 卜の色と変りがなかった。 実施例 1 0 [0139] マグロ肉 1 0 0重量部, に食塩 3重量部を加えて, 混捏し, これ に実施例 1 の白色海苔粉末 3 0重量部, 砂糖 1 重量部, グルタ ミ ン 酸, 濺粉, 香辛料, 防腐剤, 木醉液, ビタ ミ ン A等を少量加え, さ らにショー トニングオイルを加え, ケーシングに充填密封し, 8 5 〜 8 8での熱湯に 5 0分間浸漬して加熱殺菌し, 冷却を行って白色 海苔入りフィ ッ シュソーセージを得た。 製品は通常のソーセージよ り も白みを帯びたものとなった。 実施例 1 1 [0140] デューラム小麦粉 1 00重量部, 卵少量, 食塩 3〜4重量部に実施例 1 の白色海苔粉末 1 0重量部を加え水を加えて撹拌混捏し, 生地を作 り, 薄片状に適宜成形して水分量約 30 %の生パスタを得た。 この生 パスタに, 肉, チーズ, 野菜等を詰め物として詰め, または詰め物を 用いることなく約 1 00でで 2分間加熱して包装し, 通常の色と変り ない保存性あるパスタを得た。 [0141] 実施例 1 2 [0142] 実施例 1の白色海苔粉末 90重量部, 大豆加水分解物 1 0重量部を, マルトースの 70 %水溶液 25重量部と混練して粉末状の組成物を得, これに水 1 .05 リ ッ トルを加えて混合して得たペース トを湿式キャス ト法によって成膜して白色の板海苔を得た。 [0143] 実施例 1 3 [0144] 前記実施例 1で得られた白色海苔粉末 95重量部に, トウモロ コシ でんぶんの 5 %水溶液を等量添加し, ニーダ一で捏和し, 押出造粒機 で円柱状顆粒とし, これを篩別して顆粒剤に適合する平均粒径に揃え, 流動型乾燥機で乾燥して白色海苔顆粒を得た。 図面の簡単な説明 [0145] 図 1は実施例 4で得られた白色海苔を用いた脂質低下作用の薬理試 験 (実験例 1 ) における血漿中のコ レステロール濃度変化を示す。 [0146] 図 2は実験例 1の各群の体重変化及び食物摂取量を示す。 [0147] 図 3は実施例 6で得られた白色海苔を用いた脂質低下作用の薬理試 験 (実験例 2 ) における血漿中のコ レステロール濃度変化を示す。 [0148] 図 4は実験例 2の各群の体重変化及び食物摂取量を示す。
权利要求:
Claims 請求の範囲 1 . ァマノ リ属に属する海藻を脱色処理して得られる白色海苔。 2 . プロテアーゼで処理する工程と, 有機溶媒又は含水有機溶媒で 処理する工程とを, 任意の順序で組み合わせて, ァマノ リ属に属 する海藻を脱色処理して得られる, 食物繊維含量の多い請求の範 囲第 1項に記載の白色海苔。 3 . ァマノ リ属に属する海藻の水懸濁液をプロテアーゼで処理し, 次いでその処理液を水に可溶な有機溶媒に加えて, 生成する全固 形物を分取してなる請求の範囲第 2項記載の白色海苔。 4 . アマノ リ属に属する海藻を有機溶媒で処理して一部の色素を 脱色して紅紫色海苔を生成せしめ, このものの水懸濁液をプロテ ァーゼで処理し, 次いでその処理液を水に可溶な有機溶媒に加え て, 生成する全固形物を分取してなる請求の範囲第 3項記載の白 色、海苔 5 . 食物繊維含量が 50 %以上である請求の範囲第 1項乃至第 4項の いずれかに記載の白色海苔。 6 . 食物繊維含量が 50 %以上であって, 蛋白質含量が 2 5 %以下で ある請求の範囲第 5項記載の白色海苔。 7 . ァマノ リ属に属する海藻を有機溶媒又は含水有機溶媒で処理し て一部の色素を脱色してなる紅紫色海苔。 . プロテアーゼで処理する工程と, 有機溶媒又は含水有機溶媒で 処理する工程とを, 任意の順序で組み合わせて, ァマノ リ属に属 する海藻を脱色処理することを特徴とする白色海苔の製造法。 . ァマノ リ属に属する海藻の水懸濁液をプロテアーゼで処理し, 次いでその処理液を水に可溶な有機溶媒に加えて, 生成する全固 形物を分取する請求の範囲第 8項記載の製造法。 . ァマノ リ属に属する海藻を有機溶媒で処理して一部の色素を脱 色して紅紫色海苔を生成せしめ, このものの水懸濁液をプロテア一 ゼで処理し, 次いでその処理液を水に可溶な有機溶媒に加えて, 生成する全固形物を分取する請求の範囲第 9項記載の製造法。 11. 薬理学的に有効量の, 請求の範囲第 1項に記載の白色海苔と, 製薬学的に許容される担体とからなる医薬組成物。 12. 脂質低下剤である請求の範囲第 11項記載の医薬組成物。 13. 請求の範囲第 11項記載の医薬組成物の治療有効量を患者に投 与することからなる高脂血症も しく は動脈硬化症の治療方法。 14. 請求の範囲第 1項に記載の白色海苔の食品としての使用。 15. 請求の範囲第 7項に記載の紅紫色海苔の食品と しての使用。 16. 請求の範囲第 1項に記載の白色海苔を含有する飲食物又は嗜 好物。 17. 請求の範囲第 7項に記載の紅紫色海苔を含有する飲食物又は 嗜好物。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题 JPS5421427B2|1971-10-29|1979-07-30|||JP2006149206A|2004-11-25|2006-06-15|Daiichi Seimou Co Ltd|海苔エキス及びその製造法| JP2009219483A|2008-02-19|2009-10-01|Kobe Univ|脱色用プロテアーゼおよびその用途|FR2262917B2|1974-03-08|1976-07-16|Inst Francais Du Petrole|| AU500704B2|1976-09-20|1979-05-31|N Hasebe|Stripping outer skin of seaweed with hydrogen peroxide| IT1187728B|1985-08-09|1987-12-23|O R A I Italia Spa|Procedimento per la produzione di un integratore alimentare proteicolvitaminico da microorganismi autotrofi,in particolare da alga spirulina|JP2004201568A|2002-12-25|2004-07-22|Shirako:Kk|血液流動性改善性健康食品|
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